点群ビューワーの動作環境

必要なPCスペック

CPUの重要性(シングル vs マルチスレッド)

点群ビューワーの動作において、CPUの性能は重要な要素です。特に、大規模な点群データを扱う場合、高速な処理能力が求められます。

シングルスレッド性能が高いCPUは、リアルタイムレンダリングや単一タスクの処理に優れています。一方、マルチスレッド性能に優れたCPUは、大量のデータ処理や複数のプロセスを並列処理する際に有利です。そのため、用途に応じてバランスの取れたCPUを選ぶ必要があります。

代表的な推奨CPUとしては、Intel Core i7/i9シリーズやAMD Ryzen 7/9シリーズがあり、高クロック数とコア数のバランスが取れたモデルが適しています。

メモリ(RAM)の推奨容量

点群データは非常に大容量になるため、適切なメモリ容量を確保することが不可欠です。最低でも16GBのRAMが必要ですが、大規模な点群データを処理する場合は32GB以上あったほうが安心でしょう。

また、メモリの動作速度(クロック数)やデュアルチャンネル構成もパフォーマンスに影響を与えるため、高速なRAMを選ぶことでスムーズなデータ処理が可能になります。

GPUの重要性と推奨モデル

なぜGPUが必要なのか?

点群ビューワーは、大量の3D点群データをリアルタイムでレンダリングするため、強力なGPUが求められます。特に、点群データの表示や回転・ズームといった操作をスムーズに行うためには、専用のグラフィックスカードが必要です。

また、GPUのVRAM容量も重要であり4K解像度や大規模データを扱う場合は、最低でも8GBのVRAMを搭載したモデルが推奨されます。

推奨GPU(NVIDIA RTXシリーズなど)

VIDIAのRTXシリーズは、点群ビューワーに適した高性能GPUとして広く使用されています。特に、CUDAコアやRTXテクノロジーを活用することで、高速なデータ処理とリアルタイムレンダリングが可能になります。

ミドルレンジでは、NVIDIA RTX 3060や3070が中規模データ向けとして適しています。ハイエンドモデルでは、NVIDIA RTX 3080、3090、4090が大規模データや4K対応向けに優れた性能を発揮します。

プロフェッショナル向けとしては、NVIDIA RTX A4000、A5000、A6000があり、CADやBIMとの統合や産業用途での活用に適しています。

これらのGPUを活用することで、点群データのレンダリング速度を向上させ、快適な操作環境を構築できます。

ただし、高性能なPC環境を整えても、業界や用途に合わないビューワーを選んでしまえば本来の性能を活かせません。

例えば、必要なPCスペックと、それを活かせるビューワーの機能には以下のような関係があります。

  • インフラ・災害現場系:高性能GPU・大容量メモリで大規模データを処理し、差分検知や即時共有に活かす。
  • 土木・橋梁工事系:安定したCPU・通信環境で、遠隔検査や複数同時閲覧を実現する。
  • 建設工事系:汎用性の高い処理性能で、部署横断のデータ統合や品質管理を行う。

必要なPC環境への投資を無駄にしないためにも、「その性能を活かせるビューワーを選ぶこと」が重要です。本メディアでは、インフラ・土木・建設など業界別のニーズに合わせた比較も行っています。

点群ビューワーをスムーズに動作させるためには、適切なハードウェア環境が不可欠です。使用するデータ規模や用途に応じたPC構成を選び、作業効率を最大化しましょう。

ビューワーの機能を有効活用! おすすめ
点群ビューワー3選

効率的なデータ確認や品質管理において欠かせないツールになりつつある「点群ビューワー」
各業界で使われる様々なデータ形式や必要機能に応じて適切なビューワーを選ぶことが重要になります。

インフラ点検・災害現場など
検知箇所の即共有で
迅速な指示や対処につなげる
Info360
(株式会社U's Factory)
おすすめ理由
  • ビュワー内で過去の点群データと照らし合わせて、現在の差異がある箇所を効率よく検知。それらをチャット機能で簡単に共有可能なため、即時対応が必要なインフラ・災害現場で活躍します。
土木工事・橋梁工事など
遠隔地で立会検査が
必要な現場もデジタル対応
CIMPHONY Plus
(福井コンピュータ株式会社)
おすすめ理由
  • 関係者が現場で行っていた土木工事・橋梁工事などの立会検査を、AR・VR技術で画面越しにリモート対応ができます。移動の手間を省き、効率的な現場確認が可能。
施設工事など
施工情報を統合表示し
一括管理でチェック時間を減らす
 
モデミル
(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社)
おすすめ理由
  • ビルの建設工事など、縦割り構造で生じる担当間の様々な形式データを、ビューワー上で統合表示。監督者の施工の進捗確認が効率化され、手間や負担を軽減します。